2004-01-01から1年間の記事一覧

 謝辞

いよいよ今年もあとわずか。柄にもなく一年のモーターサイクルライフを振り返ってみれば、意外と様々なことがあった年だった。 雪解けするや否や週一で奥多摩に通い詰め、初めてのツナギを買い、そしてあの夏の日、愛車CBR600RRにてトラックと正面衝突(そし…

 ライダーたちの無人島

唐突に思い立って、この“はてな”のプロフィール欄をきちんと書いてみた(アドレスの最後に“about/”をつけることでそのページに行くことができる)。その際ひとつの遊びとして、MotoGP公式サイトの「ライダー」ページにある各選手への質問項目をそのまま使っ…

 GP Watches

「よく働いた」などの極めて主観的な理由で自分にご褒美を上げたくなる、というのは近年意識化されたヘンテコなメンタリティだが、僕にも忙しい時に限っていきなり物欲がやってくる。 年末進行に忙殺される中、ふと「そういえば久しく時計を買っていないなあ…

 心震わ“さない”テクノロジー

行きつけのネットワーク店から「CBRの交換用ミドルカウルが届いた」との連絡があったので、さっそく店に赴いた。9月の初頭、1000Kmちょっと走った頃からエアダクトの上部が茶色く変色し始めた件の対策だ*1。ありがたいことに、対策したカウルに無償交換と相…

 CBRの“CB”

出た時から「コイツは買おう」と思っていたささいなオモチャ。タカラが近年復刻させて以降続々とラインナップを増やしている「チョロバイ」の最新作である。 増え続ける車種を横目で見ながらこのシリーズには手を出しあぐねていたのだが、わが愛車CBR1000RR…

 Route U(2)

(承前) さして内陸育ちというほどでもないのだが、それでも目の前に海が開けると「…海だ!」と当たり前のことを叫びたくなるような解放感がある。県道16号線に入ってしばし走ると、一気にフラットな水平線が目の前に現れて、思わず声を上げてしまう。 やは…

 Route U(1)

長雨にたたられた今秋シーズンの締めくくりにと、休みを取ってCBRを引っぱり出した。目指すは伊豆・箱根方面。しかし、今回のルートはいつもと一味違う。目的は、先月の宇川ツーリングのときに彼がよく行く「お勧め」として教えてもらったルート、勝手に名付…

 さらわれた限定車

GPファンというわけでもなく二輪免許も持っていないある友人から、一通のメールが来た。「CBR1000RRレプソルカラーは、まだ在庫があるのだろうか」とのこと。 いつか二輪免許を取りたいと聞いてはいたものの、ドゥカティとかSRとかスタイリッシュなシングル/…

 タブレットPC

多事多端、見た目バタついてはいないのに時間が全くない。書きたいことは溜まれど気がつけば月日が流れてしまう(バイクはちゃっかり乗ってるんですがね)。 ここらでちょっとペースの作り直しに、バイクとは無関係な話でもまぎれさせて復活の端緒としよう。…

 夢の旅路(2)

(承前) 集団は宇川徹にリードされて、猛烈な速度で中央道を飛ばしていく。デジタルメーターの速度計は普段めったに目にすることのない数字を表示している。目を上げれば、前方を行く宇川徹は軽く上体を起こし何の力みもなく居並ぶ車列をクリアしていく──そ…

 夢の旅路(1)

Is this real life?Is this just fantasy? ──僕は伊豆スカイラインの冷川ICに向かって、中伊豆の狭い山道をせっせと1000RRをくねらせながら走っていた。曇天の隙間から時折太陽が除き、心配されていたほど冷たくもない秋の空気がヘルメットのシールドの中を…

 許されざる誤訳

今朝、ベッドから出ずゴロゴロしていた僕のところに、朝っぱらからGPニュースを持って妻がやってきた。 「アプリリア、大変ね。バイク一台なくなっちゃったんですって」「ハア?」「マッコイの“Cube”がマレーシアのトランジットで行方不明になっちゃったらし…

 Around and Around

交通安全運動週間に「バイクを封印する」とか書いたものの実はそんな気は無かったのだが、多忙のうちに本当に乗らずじまいになってしまった。しかもキャンペーン期間終了後の週末も秋雨前線に封じ込められ、なんと3週間以上もバイクに乗っていない。 もはや…

 スクール・ボーイ

午後9時30分。夜の帳が下り、砂漠地帯特有の冷気がサーキットを覆い始めた頃、ゴロワーズ・ヤマハのクルーの一人はピットウォールの向こうで誰かが動いているのに気づいた。マックス・ビアッジがスタートする12番グリッド上をホウキで掃き、路面を覆ういまい…

 極私的トイレ事情

境遇を近くする人以外には何の面白みもない育児ばなし、しかもシモの話で恐縮だが、しばしご容赦いただきたい。 子供が二歳くらいになると、多くの人がトイレを教え込もうと四苦八苦するに違いない。とはいえ、「もし小便がしたくなったらトイレに行くのだ、…

 マモラのロサイル考

カタールGPは土曜開催なので、明日から予選開始だ。そんな中、Crash.netに「カタールGPのプレビュー」としてデモランを行なったランディ・マモラの感想が載っている。 Crash.netとMotpGP公式サイトの記事はソースが同じことが多いから、すぐにそっちに邦訳が…

 上海経由、カタール

普段ハイテク石鹸箱レースなどまず観ないのだが、珍しく番組開始時刻を待ちわびてF1の上海GPの放映をつけてみた。新設された上海サーキットを一目見てみたいというのがその理由だ。 来年5月1日(日)、この上海国際賽車場がMotoGPカレンダーの第3戦に刻まれ…

 封印の時

夢を見た。僕はバイクに乗って木立の間の舗装路を飛ばしている。山中の空気は澄み、風はナイロンジャケットを通して冷たく肌を刺す。「寒っ」と僕は思わずバイクの上で身震いする──。 寒いだって!?目が覚めた僕はびっくりして、短い夢を反芻する。まだ9月…

 OUT

じりじりとフライパンで焼かれるような暑さの中、アプリリアのブースでジェレミー・マクウィリアムスのサインをゲットした妻は上機嫌だ*1。125ccのチェッカーをグランドスタンドで見届けると(5コーナー席のチケットには、Bスタンドの指定券も付属している)…

 蛍光ピンクと心の傷

予選日はのんびり構えることにしているので、10時からのフリー走行に間に合わせようなんて無謀なことは思わずに、昼過ぎくらいにもてぎ着。 今年は訳あって大奮発、観戦場所は5コーナースタンドだ。延々と場内を走ってオーバルに直接クルマを乗り入れて、目…

 3種の神器

僕の引き出しには、ほとんど一年で一回しか使わないものというのが2つ入っている。一つはニコンの双眼鏡で、もう一つは携帯ラジオ。どちらもたいがいGP観戦の時だけ引っ張り出すものだ。 双眼鏡は遠くのマシンのゼッケンを読み取ったり、ピット作業を眺めた…

 チャンピオンのバイク

逡巡すること15分、僕はなんとか未練を断ち切って書店から戻ってきた。今日は、多くのライダー諸氏をもじもじさせるあの微妙なシリーズ、 第2号の発売日だったからだ。 ご他聞に漏れず僕も初号は買ってみた。写真はその#46・2002年前期型RC211Vロッシ車だ。 …

 茶色い影

CBR1000RRがやってきてからはや1か月、先週出かけたツーリング(『南アルプス街道』とは名ばかりのダンプ銀座!)でいよいよ本格的に汚れたこともあって、納車後初のちゃんとした洗車をやってみる。するとそのとき、奇妙なことに気がついた。 右側ミドルカウ…

 そりゃないぜ、ホンダさん!

と思ったのがコレ。ご存知の方も多いだろう。 http://www.motorcycle.com/mo/mchonda/04_05_Redbook/.full/05_CBR1000RR_Repsol.jpg 僕はあまり自分の愛車以外のバイクをうらやましいと思ったことはないのだけれど、これにはさすがにショックをうけた。しば…

 お知らせ

長らくご愛読いただいた(ホントか?)このABモータースですが、そろそろ開設一周年を迎えることもあり、形態を移行する準備に入りたいと思っています。 そもそもこの「はてな」を利用したWeblogは、本来開設しようとしていたバイクにまつわる個人サイトのた…

 名車の予感

忙中バイクあり空から降ってきたニシンの群のように唐突で圧倒的な忙しさに追われて、ろくに走行距離が延びない。CBR1000RRの納車からすでに1か月近くが経とうとしているのに、現時点で600Kmと少し。慣らしを終えるにはまだ数百キロの延べ走行が必要だ。 500…

 マスター、マイスター

■ご注意■この記事には、8/22に行われたMotoGP第10戦チェコGPの結果が含まれています。もし衛星放送や地上波などでの録画放送まで結果をご覧になりたくない場合は、お読みにならないことをお勧めします。チェコGPの放送は・24日(火)G+ 25:30〜29:30・28日(…

幕間

まいった 8月に入ってから激忙しいったら。お盆休みもなにもありゃしません。ちっとも更新の時間とれず…。 いつもご覧下さっている方々、申し訳ありませぬ。今度は別に事故ったりしてませんのでご心配なく(苦笑)。バイクにはちゃっかり乗ったりしてるんで…

 ビッグ・バン

古書典籍僕の仕事場にはかつてホンダの広報関連の仕事をしていたという人がいて、時折ホンダにまつわる80年代前後のグッズや貴重な印刷物をひょいとくれることがある。 フレディ・スペンサー(社内では“スペちゃん”と呼ばれていたらしい)が自身のライディン…

 Next Heavy Metal:

異なる選択思ったより長かった事故後の損害保障額の交渉もようやく決着し「そのままマシンを買い直すことなどもちろんできないが、それなりに納得のいく金額」で口座が膨らんでいる。体もわずかに首(というか咽の奥)に痛みを残すものの、ほぼ完調まで復帰…