マモラのロサイル考

カタールGPは土曜開催なので、明日から予選開始だ。そんな中、Crash.netに「カタールGPのプレビュー」としてデモランを行なったランディ・マモラの感想が載っている。
Crash.netとMotpGP公式サイトの記事はソースが同じことが多いから、すぐにそっちに邦訳が載るかもしれない。しかし諸氏もご存知の通り、あそこの翻訳ほどあてにならないものはない(“ホプキンスがカピロッシに謝罪”だって!?)。
というわけで、おぼつかないながらマモラのコメント部分だけ訳出してみよう。危なっかしい部分は沢山あるけれど、ご容赦を(苦笑)*1

暑くなるに決まってるさ!俺があそこに行った時は日中の気温は48℃だったし、バイクに乗ったのは5時半になってからだったのに、まだ38℃もあったんだ。実際のレースの頃でも、30℃台の半ばから後半はあると思うね。

サーキット全体はとても素晴らしいよ。施設はとんでもなくすごいし、コースは最初から安全性を念頭において設計されてる。だから、他のサーキットにあるみたいに速度を下げるための狭いシケインなんてものは存在しないんだ。

みんなコース上を覆う砂について話してるけど、まわりの砂漠は砂って言うより岩ばっかりだよ。それにコースの内側と外側を幅10フィート(約3メートル)の人工芝の帯が囲っているから、二重に安心だ。その人工芝は剥がれる心配もなくて、ラリー・カーが上でスライドしても大丈夫さ。

サーキット全体はとてもフラットで、トップスピードが時速320キロには達するだろうっていう、カタルーニャに似た長いメインストレートがある。実際、他のヨーロッパのサーキットに似た部分が沢山あるんだ。

ターン1はセパンの1コーナーにちょっと似てるし、ターン3はエストリルのバックストレート入口に似てる。ターン4と5はブルノのメインスタンドへ向かう2つの右コーナーみたいだし、ウェルコムに似てる部分もちょっとある。「みんな続け!」タイプの高速セクションもあって、ちょっとアッセン的ともいえるね。

バイク的には、前後ともかなりニュートラルなセッティングが必要になると思う。どのコーナーでも、取り回しが軽く、素直なハンドリングが必要になる。ターン4と5とか、ちょっとフロント重視のサーキットと言えるかもね。ターン4にはかなり突っ込み気味で進入するだろうけど、その時はもうターン5に向けて体勢をキープしてる必要があるんだ。

先日の記事では「防砂対策がなさそう」と書いたが、コースCGで両脇を覆っている緑がそれだったのか…(防砂というとすぐに松林とか築地松みたいのを思い浮かべるのは日本人だけか)。
マモラ氏がこだわっているターン4・5は、ツインリンクもてぎの3〜4コーナー、あるいは鈴鹿のテグナーのようなスクエアなセクション。ここで激しい突っ込みバトルが見られるのか、それとも勝負はその先のS字切り返しあるいは高速コーナー入口のターン10か。
マシンも、タイヤも、人もなんのデータもない新サーキットの姿が、明日にはわかる。

*1:front-end circuitとか、geometry on the light sideとか。