Motorcycles

 ステッカー・ジャンキー

ツナギをどうやって保管する?革ツナギというのは、実際に手に取ってみるとひどく重いものだ。革だけでなく各部のプロテクターやパッドなどもあるのだから、重さを量ったら実際5キロくらいはあるんじゃないだろうか*1。それが身に付けると重さなど感じなくな…

 道─tao

おまえは間違っているまたいつもの奥多摩。前回とは打って変わって冷え込んでいるが、寒いというほどではない。ブレーキリリース、リーン、旋回。今一つスムーズにつながらない。調子が悪い時は下りコーナーに恐怖心を感じるからすぐわかる。フォームが崩れ…

 アイズ・アンド・ドラゴン

憧れの革ツナギ環八の喧騒から逃れて自動ドアをくぐると、ドゥカティやアプリリアに混じってKTMやMVアグスタ、カジバといった普段あまり目にしない輸入車がずらりと並ぶ。左手のガラスの向こうには広いワークショップがあり、色鮮やかな何台ものマシンが作業…

 かくも長き不在

奥多摩よ!奥多摩よ!JR青梅線「東青梅」駅手前の陸橋を抜け、さらに奥多摩街道を上に通す要橋をくぐりながら坂を一気に下ると、空気の質ががらりと変わる。ヘルメットの中に吹き込んでくる風は、それまでの4車線道路のよどんだ排気ガスの匂いから、目の前に…

 さよならモトグッツィ

嗚呼、不人気車春。快晴。花粉なし。土曜日、僕は家族と友人をクルマに詰め込んで東京モーターサイクルショーへ出かけた。 皆春の陽気に誘い出されているのか、通常なら一時間で着くところを首都高はぎちぎちに渋滞し、更にはお台場出口から東京ビッグサイト…

 ハンドリングマシン・CBR600RR

行かねばならぬ時がある「4月1日、自分がこの一年間どうありたいのか考える日だ」と言ったのはマーク・トゥウェインだが、良くも悪くも一つの大きな区切りである新年度が始まった。自分が今年どうしたいかなんてつまんない話だから書かないが、街を見回せば…

 紅い宝石

仕事始めの一日を癒す週に一度のお楽しみ(大げさか?)、今週の「ロックオンR」は数週ぶりに市販車のインプレで、八代俊二氏による豪イースタンクリーク・レースウェイを使ったYZF-R1の試乗レポート。欧州仕様のミストラル・グレイを前にして滔々と語る八代…

 ハイパワー4WDにあらずんば…

はじめてのスバル先日通りがかったおり、ふと思い立って近所のスバルのディーラーへクルマを滑り込ませた。いつかは一度のぞいておこうと思ったのと、休日に子供を放置しつつちょっとしたお楽しみをするのに、カーディーラーはもってこい、というよこしまな…

 バイクカバー奮発

もう限界だ埃混じりの強風と風雨に晒されたので、また外装でも掃除しようとCBRを引っ張り出す。オフシーズンは盆栽先生よろしく磨いて過ごすのもアリだ!──と割り切ってはいたものの、最初は愛着の発露だった外装磨きもこう続くと全く面白くなくなってくる。…

 キーセット交換

ああハイテクHISSを含むCBRのキーセット交換だが、ネットで「ひょっとしたら20万」など聞いて首を括る縄をなっていたところへ、ショップから部品入荷の連絡があった。 実は見積の時点で判明していたのだが、HISSのレシーバー(メインキーシリンダーの周りに…

 汝、至高を知れ

ほんにあなたは屁のようないよいよデリバリーの秒読みに入った(と噂の)新型CBR1000RR。バイク雑誌各紙でもツインリンクもてぎでのプレス試乗会をもとにしたレポートが次々と掲載され始め、その華やかなレビューに胸が躍る。 しかしながら、いくつかの記事…

 タンデム・ライディングの時代

“感情”の機能友人がもうすぐ大型免許を取ろうとして、その後で乗るバイク選びに悩んでいる。彼は僕をホンダ党に引き込んだ張本人なため、当然対象はホンダ車だ。同じくGPファンである彼が大きく悩んでいるのは、今春発売のCBR1000RRか、それともVFR800か、だ…

 Misfortune never comes alone.

所詮この世はこんなもの今日の銀行窓口は拍子抜けするほど空いていた。こっぴどく待たされると踏んでしっかり文庫本を忍ばせていったのだが、どこまで読んだか思い出しているうちに名前を呼ばれ、僕は窓口でぺらぺらの払込用紙と一万円札、そして千円札を何…

 この空のどこかに

通勤に使ったばっかりに…火曜日、先日の「ロックオンR」に刺激をうけてどうしてもバイクを動かしたくて仕方なくなり、職場までバイクで行くことにした。ルートは面白くもない幹線道路がほとんどだし実際は電車で行ったほうが速いしでいつもは敬遠しているの…

 ZX-10Rの魅惑

貴重な二輪専門番組発見二週間ほど前だったか、星の数ほどあるケーブルテレビのチャンネルをザッピングしていると、胸打つエギゾーストノートと見慣れたYZR-M1が飛び込んできた。もはや懐かしいフォルツナカラーを纏うカルロス・チェカ車の横に立って滔々と…

 “ホンダイズム”の裏側

裏切りの発想僕は、それまでのつかんだ成功や前例を無視して、「全く異なることをやってやろう」と考える企業が大好きだ。 たとえばApple。一世を風靡したモニタ一体型iMacがモデルチェンジする時、誰もが様々なシェイプを予想して愉しんだが、その一方で“自…

 ローリン!

首都高速を走っていると、一般道ではあまり見ない標識が目に付く。「危険!ジグザグ走行」という文言と共に、バイクの姿が書いてある看板だ。 ジグザグ走行といってすぐに思いつくのは、高くフロントカウルを付き出し、シートにバカバカしく長いバックレスト…

 外見重視でもイイ?

本格的な寒波が到来し、乗るのも整備するのもままならなくなってくると、バイクに対する気遣いが表現できず、マシンに申し訳ないような気持ちになってくる。そんな最中、『RIDERS CLUB』誌2月号には「一生乗れるバイク探し」として一台に愛情を注ぎ続ける数…

 ライダーに100の質問(2)

さてさて、昨日の続きである。 Q51 逆に嫌いな季節は? 冬。寒さはともかく路面状況にビクついてしまう。 Q52 カッパをきて走り出した瞬間に雨が止んで悔しい思いをしたことがありますか? ない。意地張ってギリギリまで着ないんだよなあ。 Q53 逆に「まだ大…

 ライダーに100の質問(1)

ネット上にゴマンとある「100の質問」シリーズ。当然バイク乗り用もあったので、たまにはこういうのにも答えてみよう。相当長いので、書く方も疲れるが読む方も大変。だから二回に分けて掲載してみます。あとフォントサイズも小さくしているので、多少見づら…

 CBR600RRアンケート

郵便受けに、ホンダさんのロゴが踊る一通の封筒。あれ、なにかカタログでも注文したっけ?と思ったが、開けてみるとCBR600RRのユーザーアンケートと、謝礼としてHONDAのロゴ入りカラビナキーホルダーが同封されていた。 オーナー全員に送られているのか、有…

 フェデリコ・ミノーリからの手紙

僕の使っているメールソフトには、迷惑メールをそれと判断して自動的に捨ててくれる機能がある。これはこれで大変重宝しているのだが、やはり万が一と言うこともあり、「迷惑メールボックス」に捨てられたメールは一週間ほど保存し、時折開けて中を見る。重…

 ブレーキング開眼

『RIDERS CLUB』誌1月号で開眼した「ブレーキレバーを握る“スピード”」を検証すべく、600RRを通勤に引っ張り出した。 僕の自宅から仕事場までは片道30Km、それなりの距離だが道中はほとんど交通量の多い主要街道で、ワインディングはおろか大きなカーブもな…

 久しぶりの洗車

レプリカの洗車は退屈だ。なにせすべてがフェアリングに覆われているから、メカ的な整備がぜんぜんできない……。とうそぶいては見るものの、信頼性の高い現代のバイクでエンジンが露出していたところで、特にやるべきようなことはない。 以前乗っていたロイヤ…