渡されたバトン

味わい深いブログタイトルをもつid:kanabowさんからMusical Batonなるものが“回って”きた。音楽にまつわる自分の軽いプロフィールをネズミ講式に回していくというものらしいのだが、普段「ブログっぽい」使い方の少ないこのABモータース。ぜひこの機会に一口かませていただきます。

  • コンピュータに入ってる音楽ファイルの容量
    15.27GB

  • 今聞いている曲
    Wading In a Velvet Sea/Phish "Ghost"
    最近Phishばっかり。すべてのライブ/セッション録音がオリジナルアルバムあつかいされるこのジャムバンド、ハマったら一巻の終わりであると分かってはいるが──。

  • 最後に買った CD
    461 Ocean Boulevard/Eric Clapton
    もうこういう商売はいいかげんにしてくれと思いながらもいざ再発すると買わざるを得ないアルバムの一つ。ケチってライブ盤がボーナス・トラックになっているデラックス・エディションではなくSACD版を買ったのを少し後悔している(笑)。

  • よく聞く、または特別な思い入れのある 5 曲
    (よく聞く、となると枚挙にいとまが無いので「思い入れのある」というところに絞ってみました)

    Mountain Jam/Allman Brothers Band "Filmore Concert"
    もし自分がCrossroadに立って悪魔と契約をしたなら、僕は楽器の腕なんかよりも別のことを頼むだろう。1971年3月12日、ニューヨーク──フィルモア・イーストの前にチケットを持って立たせてくれ、と。この史上最高のライブを生で聴くことと引き換えにできるものは、人生にはあまりにも多い。

    A Hard Day's Night/The Beatles "A Hard Day's Night"
    初めてギターを買ってきて、そして最初に弾いたのはDsus4──この名曲の冒頭を飾るペダンティックな一発のコードだった。そしてその衝撃──同じ音が出た!──は、どんな教科書よりも僕に楽器の、そして演奏することの面白さを教えてくれたのだ。(もっとも後になってフォームが違うことを知ったのだが)

    Eternal Flame/The Bangles "Everything"
    学生時代のある夏の夜、受話器の向こうである女の子がこのバングルスのバラードをフルコーラス歌ってきかせてくれた。僕は涼むためにアパートの外に出て腰を下ろし、静かにそれを聴いていた。それは不思議なことに、僕たち二人にとっては愛情表現だったのだ。今なぜそんなことをしたのか尋ねても、妻は笑って答えてくれないだろう。

    Nobody Loves You When You're Down And Out/John Lennon "Anthology"
    ふと気づくと下を向いて歩いているような時、僕は必ずこの歌の歌詞を思い出す。“落ち込んで参ってる時なんて、誰も愛してはくれないよ”──悔しいかな、ジョン・レノンはたいてい正しいことを言う。シナトラに捧げられたというオーバーデコレーテッドな本バージョンより、「ジョン・レノン・アンソロジー」に収録されたこのデモバージョンの方がはるかにいい。

    Where the Streets Have No Name/U2 "Joshua Tree"
    雨の朝は憂鬱だ。特に雨の日の蛍光灯が放つにぶい明かりは、自分からすべての活力を奪っていく気がする。そんな雨模様と自分の気分をなんとかシンクロさせようと必ずかけていたのが、同じくアイルランドの曇った空を背景にしたこの曲だった。なぜ「すべての通りに名前がない」のか、この歌の悲壮な背景を学ぶのはずっと後になってのことだったが。

  • バトンを渡す 5 名
    こういう企画は結構「不幸の手紙」的に身勝手な気もするのでちょっと恐縮だが、せめてもの基準として「はてな」内に限定して選んだ方々にバトンをお渡しします。すでに回ってきていたら済みません。

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